ボーダーインク(沖縄)から新刊3点。「聞き書き・島の生活誌」シリーズです。このシリーズは「一人一人が暮らしを見つめ直し、自然とのつきあい方を考えていくことが、今重要な意味を持ってい」、「島々の歴史と、自然と向き合う生活のなかで紡ぎあげられた知恵や伝承は、その大きなよりどころになる」と編まれたシリーズ。今回、5、6、7巻が刊行されシリーズ完結です。
『うたいつぐ記憶―与那国・石垣島のくらし』安渓貴子・盛口満編 1050円税込
1章・与那国島祖納‐島の歌を聴き集めて/2章・与那国島祖納‐お米の味と稲のにおい/3章・与那国島祖納‐在来米と深田の思い出/4章・与那国島に測候所のできたころ/5章・与那国島 530年前の済州島からの漂着民の記憶/6章・石垣市登野城 何より馬が好き
『いくさ世をこえて―沖縄島・伊江島のくらし』蛯原一平・安渓遊地編 1050円税込
1章・国頭村・猪垣のあるムラ 奥のくらし/2章・国頭村 そしてユッパーが消えた/3章・宜野座村 基地のなかの村アニンドーの思い出/4章・沖縄市 知花に田んぼがあった頃/5章・南城市玉城「わかる」と「できる」は違う/6章・南城市佐敷 竹細工のシマ/7章・伊江島 いくさ世のあよさき
『木にならう―種子・屋久・あ、真美島のくらし』三輪大介・盛口満編 1050園税込
1章・種子島に西之表市 木に教わる暮らし/2章・種子島に西之表市 自分で何もかも作りました/3章・屋久島町永田 トビウオの寄せる島/4章・奄美市住用町 水辺の暮らし/5章・瀬戸内町嘉徳 炭焼きが盛んだった頃/6章・瀬戸内町清水 昔の人に笑われるよ/7章・徳之島伊仙町崎原 川も山も海もない
聞き書きのリアルさ、豊かさが伝わってくるシリーズです。先達が作り上げてきた今、生活の深さ思いを味わってください。