かつて『紺碧の艦隊』『旭日の艦隊』『ビッグ・ウォーズ』の架空戦記シリーズで
日本SF界を席巻した荒巻義雄先生。
その荒巻SFのエッセンスともいうべき初期のメタSFの名作を
全7巻にてここに復刻することになりました。
いずれも、書籍ではほぼ絶版になっており、入手困難な初期の作品を集めました。
このたび、全集の発売開始を記念して、トークイベントとサイン会を開催致します。
そもそも、なぜ、今、荒巻SFなのか?
筒井康隆氏や小松左京氏などとともに日本SFの第一世代の荒巻SFのすごみはどこにあるのか?
今回は、編集委員の巽孝之先生が、荒巻義雄先生ご本人とのトークで、荒巻SFの源泉に迫ります。
日本におけるニューウェーヴ はもとよりサイバーパンクのはしりともいわれる荒巻SFの思弁小説群を繙けば、日本SF界を貫く思弁小説(スペキュラティヴ・フィクション)の精神史も明らかにできるに違いありません。
当日は、もう一人の編集委員である三浦祐嗣さんにもご登場いただき、荒巻先生の脳内世界はどのように出来上がっているのか、荒巻先生が実際にどのように創作活動をしているのかなど、トークに合わせて、多数の画像で紹介する予定です。
日本SFの原点のひとつである荒巻ワールドを、どうぞみなさん心ゆくまでお楽しみください!
(このイベントのために、荒巻先生、三浦さんは北海道から東京まで駆けつけます!)
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荒巻義雄(あらまき・よしお)
1933年小樽市生まれ。早稲田大学で心理学、北海学園大学で土木・建築学を修める。日本SFの第一世代の主力作家の一人。戦争シミュレーション小説『紺碧の艦隊』『旭日の艦隊』シリーズはマンガ化、アニメ化もされる空前の大ベストセラーに。現在も札幌で旺盛な作家活動を続けている。
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巽孝之(たつみ・たかゆき)本全集編集委員
SF評論家、慶應義塾大学教授。高校時代からの荒巻ファンであり、のちに荒巻作品に文学理論上の多大な影響も与える。主著に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房)、『「2001年宇宙の旅」講義』(平凡社新書)ほか、編著に『日本SF論争史』(勁草書房)、編訳にダナ・ハラウェイほか『サイボーグ・フェミニズム』(トレヴィル/水声社)など多数。
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三浦祐嗣(みうら・ゆうじ)本全集編集委員
SF研究家、元北海道新聞文化部長。イスカーチェリSFクラブ元会長。共著に『科学・知ってるつもり77』(講談社ブルーバックス)、『北の想像力《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅』(寿郎社)など。2014年2~3月に北海道立文学館で開催された「荒巻義雄の世界」展実行委員も務めた。
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定本荒巻義雄メタSF全集 (彩流社特設ページ)へはこちらから
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開催日時:2014年12月9日(火) 19時~(開場18時30分)
開催場所:東京堂書店神田神保町店6階 東京堂ホール
参加方法:参加費800円(要予約・ドリンク付き) 店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、「荒巻さんイベント参加希望」とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。 電話 03-3291-5181
※当日17:00より1階総合カウンターにて受付を行います。
参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、
1Fカフェにて、カフェチケットと指定のドリンクをお引換えください。
イベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。
尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。