雑誌『現代思想』創刊40年を機に行われた大澤真幸氏・成田龍一氏の連続対談をまとめた本書において、主題の一つとなったのは、現在時からの過去の歴史の読み直し、すなわちこれからの生の指針を構築するための「未来の他者」の救済だった。本書でも触れられている通り、このとき特権的な作法を提案しているのが、赤坂真理氏の小説『東京プリズン』(河出書房新社)だ。本イベントでは、赤坂氏ご自身をお招きして、戦争責任、証言、そして歴史の読み方・書き方・語り方について、大いに議論を展開する。
プロフィール:
大澤真幸(おおさわ まさち)
1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。著書に『行為の代数学』(青土社)、『虚構の時代の果て』(筑摩書房)、『ナショナリズムの由来』(講談社)、『不可能性の時代』(岩波書店)、『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書、共著)など多数。
成田龍一(なりた りゅういち)
1951年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。日本女子大学人間社会学部教授。著書に『「大菩薩峠」論』(青土社)、『歴史学のナラティヴ』(校倉書房)、『近現代日本史と歴史学』(中公新書)、『戦後日本スタディーズ』(紀伊國屋書店、共編)、『津波、噴火……日本列島 地震の二〇〇〇年史』(朝日新聞出版、共著)など多数。
赤坂真理(あかさか まり)
1964年、東京生まれ。作家。1990年に別件で行ったバイト面接で、なぜかアート誌の編集長を任され、つとめた。編集長として働いているとき自分にも原稿を発注しようと思い立ち、小説を書いて、95年に「起爆者」でデビュー。著書に『ヴァイブレータ』(講談社文庫)、『ヴォイセズ/ヴァニーユ/太陽の涙』『ミューズ/コーリング』(ともに河出文庫)、『モテたい理由』(講談社現代新書)など。2012年に刊行した『東京プリズン』(河出書房新社)で毎日出版文化賞・司馬遼太郎賞・紫式部文学賞を受賞。神話、秘教的世界、音楽、そして日々を味わうことを、愛している。
開催日時:2014年11月4日(火) 19時~ (開場18時30分)
開催場所:東京堂書店神田神保町本店6F 東京堂ホール
参加方法:参加費800円(要予約・ドリンク付き)
▼メールでの申込みはこちらから :
メールshoten@tokyodo-web.co.jp)にて、件名「『現代思想の時代』トークイベント参加希望」、
名前・電話番号・参加人数を、お知らせ下さい。
店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、「『現代思想の時代』トークイベント参加希望」とお申し出いただき、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせ下さい。
電話 03-3291-5181
※当日17:00より1階総合カウンターにて受付を行います。
※曜日の表示に一部誤記がございました。ご指摘いただきありがとうございました。(10/4修正)