北島敬三さん、豊島重之さん『種差 四十四連図』刊行記念
トークショウ&上映会、開催!!

北島敬三さん、豊島重之さん、橋本一径さん、倉石信乃さん
『種差 四十四連図』刊行記念トークショウ&上映会

 この度、2014年1月18日土曜日、北島敬三、豊島重之『種差 四十四連図』(ICANOF)の刊行を記念いたしまして、トークショウ&佐藤英和さん撮影・編集によるドキュメンタリー・フィルム(短縮版)の上映会を開催いたします。
トークショウは、2013年11月10日にNADiff a/p/a/r/tさんにて行われた討論の続編であり、かつ、新展開となります。
・倉石信乃さん(『週刊読書人』)、及び矢野静明さん(『図書新聞』)による同書の書評への応答。
・被災と風景表現、被災以後とダーク・ツーリズム、軍事と観光の相補性。
・人称と時制の崩落にもかかわらず、峻立してやまぬ「種差岩礁のジュイッサンス[享楽]」。
などが討議の話題となる予定です!
皆様、奮ってご参加ください。(東京堂書店神田神保町店・三浦亮太)

【トーク概要】
取り返しのつかない災厄の液状化と、復興と称する歯止めのきかない文化表象の奔流。その双方がいかにも均り合っているかにみえる現在。北三陸の種差海岸がいきなり隆起する。渾身の44点からなる種差岩礁の写真集と、知られざる種差の前史と後史を破天荒に重ね書きした論考。このディプティクがいま世に問う切り口とはなにか。被災と風景表現の同根性、被災地とダーク・ツーリズムの相補性、軍事と観光の二重螺旋性。そうであればこそ、種差=写真という「抽象機械状のJOY」が大胆にも切り出されているのではないか。(豊島重之)

【出演】
北島敬三 (写真家)、豊島重之 (演出家)、橋本一径 (表象文化論)、倉石信乃 (写真史)

〈出演者略歴〉
北島敬三
写真家。木村伊兵衛賞・伊奈信男賞・日本写真協会作家賞・東川賞国内作家賞ほか受賞歴多数。最新刊『ISOLATED PLACES』をはじめ写真集出版多数。米国での写真集出版『USSR1991』および、海外個展・グループ展多数。

豊島重之
演出家。モレキュラーシアター主宰、ICANOFキュレーター。主な舞台に、06年世田谷パブリックシアター企画制作『OHIO/CATASTROPHE』、07年沖縄県立美術館開館記念『DECOY』、11年杉並区座・高円寺提携公演『nori-shiro』他。編著に『飢餓の木2010』『68-72*世界革命*展』他。

橋本一径
早稲田大学文学学術院准教授。専攻は表象文化論。身元確認技術や医学の歴史を通じてアイデンティティとイメージの関係を考察する。著書に『指紋論 心霊主義から生体認証まで』、訳書に、ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお』、ピエール・ルジャンドル 『同一性の謎』など。

倉石信乃
明治大学教授。近現代美術史・写真史・美術館論。2007年まで横浜美術館学芸員。「マン・レイ展」「ロバート・フランク展」「菅木志雄展」「中平卓馬展」「李禹煥展」などを担当した。1998年第4回重森弘淹写真評論賞(「写真使用法」、のち『反写真論』所収)。2011年日本写真協会学芸賞(『スナップショット-写真の輝き』)。

開催日時:2014年1月18日(土)17時45分~(開場17時15分)
17時45分~:フィルム上映(約13分)
18時~20時:トークショウ
開催場所:東京堂・神田神保町店6階東京堂ホール
参加方法:参加費500円(要予約 ※本イベントにはドリンクは付きません) 店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、「『種差 四十四連図』刊行記念イベント参加希望」とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。
イベント当日と前日は、お電話にてお問い合わせ下さい。 電話 03-3291-5181