『井筒俊彦全集』(全12巻・別巻)刊行記念 高橋巖さん×若松英輔さんトークイベント開催!!

【井筒俊彦生誕100年】存在と言語をめぐる思想の世界

2014年の生誕100年を直前にして、9月から刊行開始となる『井筒俊彦全集』の刊行記念イベント。幅広い世代の方に「井筒俊彦」の思想や世界に触れていただく機会をご提供します。生前の井筒俊彦にみいだされ、幾度も「エラノス会議」の場を共にした高橋巖氏と、本全集の編集担当であり、初の井筒俊彦論を著した若松英輔氏にご対談いただきます。その偉大な業績だけでなく、今や窺い知ることのできない井筒の「人となり」について語り、その古びることのない広大で深遠な思想世界を掘り下げます。

<<演者プロフィール>>
高橋巖(たかはし いわお)
美学研究家。1928年生れ。ルドルフ・シュタイナー研究の第一人者であり、長年にわたりシュタイナーの翻訳、講義を行なう。1985年日本人智学協会設立。『神秘学講義』『ディオニュソスの美学』『若きシュタイナーとその時代』等。

若松英輔(わかまつ えいすけ)
批評家。1968年生れ。「越知保夫とその時代」で第14回三田文学新人賞受賞。
井筒俊彦論や死者論等、近代日本精神史を再考する著作で注目を集める気鋭の批評家。『井筒俊彦』『神秘の夜の旅』『魂にふれる』等。

<<井筒俊彦プロフィール>>
井筒俊彦(いづつ としひこ)
1914年生まれ。1931年、慶應義塾大学経済学部予科に入学。のち、西脇順三郎が教鞭をとる英文科へ転進。
1937年、慶應義塾大学文学を卒業し、同大学文学部英文科の助手となる。1950年、同大学文学部助教授を経て、
1954年、同大学文学部教授に就任。1969年、カナダのマギル大学の教授、1975年、イラン王立哲学研究所教授を歴任。
1979年、イラン革命のためテヘランを去り、その後は研究の場を日本に移した。
1967年から1982年にかけては、鈴木大拙に次ぐ二人目の日本人として、カール・グスタフ・ユングやルドルフ・オットーら主催の「エラノス会議」で数多くの講演を行った。
主な著訳書は『意識と本質』(岩波書店、1983年)、『コーラン』(翻訳、上中下、岩波文庫、1957‐58年)など多数。
『井筒俊彦著作集』(全11巻別巻1、中央公論社、1991-93年)がある。また、1956年に刊行されたLanguage and Magic:Studies in the Magical Function of Speechなど一連の欧文著作によって、海外においても高い評価を得ている。
1982年、日本学士院会員。同年、毎日出版文化賞、朝日賞受賞。1993年没。

■書籍紹介(『井筒俊彦全集』刊行にあたって)
2013年は井筒俊彦の歿後20年にあたり、2014年には生誕100年を迎えます。この節目の年に、井筒俊彦が日本語で執筆し刊行したすべての著作を、執筆・発表年順に全12巻・別巻で刊行します。
30を超える言語を自在に逍遥した井筒俊彦は、その天才的な言語能力を縦横無尽に駆使して、ギリシア哲学、イスラーム哲学、中世ユダヤ哲学、インド哲学、老荘思想、仏教、禅までをも含めた人類の叡知を、時空を超えた有機的統一体として読み解き、東洋哲学と西洋哲学の「対話」を目指しました。
本全集は、その井筒哲学の全体像を明かし、思索の原点から構築への道程を辿るものです。井筒俊彦の言語哲学思想は、21世紀に生きるわれわれにとって重要な視座であり、広く共有されることを願うものです。

開催日時:2013年9月25日(水)18:30~20:00(開場18:00)
開催場所:東京堂書店神田神保町店6階東京堂ホール
参加方法:参加費800円(要予約 ドリンク付き)
店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、「高橋さん若松さんイベント参加希望」とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問い合わせ下さい。
電話 03-3291-5181 ※当日16:30より1階総合カウンターにて受付を行います。