『カリカチュアでよむ19世紀末フランス人物事典』刊行記念 鹿島茂さん×倉方健作さんトークイベント開催!

19世紀末フランスはおもしろ人物の宝庫!

フランス史の中でもとびきり人材が豊富な19世紀末。『カリカチュアでよむ19世紀末フランス人物事典』から、日本ではあまり知られていないけれども、重要かつ興味深い人物をとりあげ、ご紹介します。スライドをご覧いただきながらカリカチュアをよみといていきますので、当時の世情が生き生きとよみがえります。初夏の夕ぐれ、つかのまの19世紀末パリをお楽しみください。

<演者プロフィール>

鹿島 茂 (かしま しげる):1949 年生まれ。共立女子大学を経て、明治大学国際日本学部教授。19 世紀フランスの古書・稀覯書コレクターとしても有名。主要著書:『馬車が買いたい』(白水社、サントリー学芸賞)、『子供より古書が大事と思いたい』(青土社、講談社エッセイ賞)、『職業別パリ風俗』(白水社、読売文学賞)ほか多数。

倉方健作(くらかた けんさく):1975 年生まれ。パリ第四大学DEA 取得。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。日本学術振興会特別研究員を経て、ポール・ヴェルレーヌに関する論文で2010 年に博士号取得。現在、東京理科大学ほか講師。

<書籍紹介>
 鹿島茂+倉方健作著 『カリカチュアでよむ19世紀末フランス人物事典』
19世紀末フランスの政治・社会・文化を理解する必携の書
1878年から1899年にかけて、パリでLes Hommes d’aujourd’hui(レ・ゾム・ドージュルデュイ、「今日の人々」の意)という新聞形式の冊子が刊行された。A4判大で4頁、当時のフランスで活躍する人物を毎号ひとり扱い、4色刷のカリカチュアとテキストで紹介するという構成で、版元が変わったり、休刊をはさんだりしながら、469号まで続いた。しかし、20年以上に及ぶ発行期間のためか、全号そろったコレクションは本国フランスでもまれで、全体の傾向や刊行状況は明らかではなかった。本書は、鹿島茂氏所有の貴重なオリジナル全号揃いをもとに、カリカチュア図版と明快な人物紹介で、19世紀末フランスの政治、社会、文化を担った人物たちを総覧する第一級資料。とりあげた人物は、文学者、ジャーナリスト約200名、政治家約120名、画家、イラストレーター約50名、ほかに音楽家、演劇関係者、医学者、実業家など総勢469名。肖像はオリジナルから再録、日本の既存書では取り上げられたことのない人物も丹念に調べ上げた。カリカチュアのよみときも付したので、当時の世情が生き生きとよみがえる。解説、関連年表、全号の書誌データ、索引(カタカナおよび欧文)つき。
函入/菊判/上製/ 4色刷/ 510頁 定価12,600 円(税込)

開催日時:6月12日(水)18:00~20:00(開場17:30 トーク&質疑応答1時間30分、サイン会30分)
開催場所:神田神保町店6階東京堂ホール
参加方法:参加費500円(要予約)店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、件名「鹿島さん倉方さんイベント参加希望」とお申し出いただき、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問い合わせください。
電話 03-3291-5181 ※当日15:30より1階総合カウンターにて受付を行います。