今、「映像」はどこへ向かおうとしているのか。あるいはどこに存在しているのか。
初の単著『イメージの進行形』(人文書院)を上梓した気鋭の批評家・渡邉大輔氏と、
『批評時空間』(新潮社)で同時代的芸術表現の核心に迫った佐々木敦氏のクロストークを通じて、
ゼロ年代からテン年代へとモードが移りゆく情況の下、“来るべき映像”、そして“来るべき思想”を浮き彫りにする!
【企画:図書新聞】
「拙著『イメージの進行形』は、現在の大きな社会変動を前にして、映画・映像文化についての批評言語の刷新を試みた本である。
かつてジャンル批評に留まらない強度を持っていた映画批評は、今日、文化の複雑化やジャンル間の不透明化とともにあまりにニッチ化してしまっている。
情報化やグローバル化のなかで、映画や映像をめぐる言葉の状況をいかにポジティヴに「開いていくか」。90年代から精力的に映画批評を手掛け、さらにその「外部」との接続も軽やかに続けてきた佐々木敦氏にお話を伺いながら、一緒に2010年代に向けて映画と批評の未来について考えよう!」(渡邉大輔)
<プロフィール紹介> 渡邉大輔(わたなべ・だいすけ)氏=1982年栃木県生まれ。日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程芸術専攻修了。博士(芸術学)。日本映画史・映画学専攻。現在、日本大学芸術学部非常勤講師、早稲田大学演劇博物館招聘研究員。『21世紀探偵小説』など共著多数。
「渡邉大輔さんとは、数年前、彼も一員である限界小説研究会のトークイベントに招んでいただいた。
そのとき彼はまだ単著がなかったが、今回こうして『イメージの進行形』を出され、またご一緒することになり、嬉しく思っている。
いわゆる「ゼロ年代(以後)の思想/批評」の風景は、あれから数年、ずいぶん変わったような気もするし、さほどの変化はないような気もする。映画批評という文脈に留まらず、渡邉さんとは広い視野での話が出来ると思う。とても楽しみだ。」(佐々木敦)
佐々木敦(ささき・あつし)氏=1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。雑誌「エクス・ポ」編集発行人。早稲田大学文学学術院教授。『未知との遭遇』『即興の解体/懐胎』『「批評」とは何か?』『ニッポンの思想』『小説家の饒舌』『絶対安全文芸批評』『文学拡張マニュアル』『テクノイズ・マテリアリズム』『ゴダール・レッスン』など著書多数。
『イメージの進行形』(人文書院)
四六判
324ページ
ISBN:978-4-40-910031-8
2415円(定価)
『批評時空間』(新潮社)
四六判変型
335ページ
ISBN:978-4-10-332891-9
2100円(定価)
開催日時:4月3日(水)18:30~20:00(開場6時)
開催場所:神田神保町店6階東京堂ホール
参加方法:参加費800円(要予約 ドリンク付き)店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、件名「佐々木さん渡邉さんイベント参加希望」とお申し出いただき、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問い合わせください。
電話 03-3291-5181
※当日16:30より1階総合カウンターにて受付を行います。参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、店内カフェにて指定のドリンクとお引換えください。尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。(終演後は引き換え頂けません)