トークタイトル「短編小説の魅力」
『風を見たかい?』
求龍堂刊
四六判・上製本・308頁・本体価格1600円+税
〈内容〉
気隋気儘な「風人間」としてさすらう泥棒の青年が、憂き世を吹き抜けるさまざまな風と共に一瞬を輝き、現代人が喪失した純なる自由を復活させる。「軟風を追って」「夜嵐をついて」「海風に乗って」「吹雪をよぎって」その他、十編。丸山健二の言霊が弾ける、書き下ろし短編連作集。
〈トーク説明〉
この度、求龍堂では小説にとどまらず写文集、エッセイと多彩な展開を見せてきた作家の丸山健二氏の、数十年ぶりの短編小説「風を見たかい?」を刊行いたしました。47年前の1966年、処女作である短編作品「夏の流れ」で史上最年少の芥川賞を受賞、以降、群れることなく、ただ一人創造の頂きを目指してきた氏が、熟成された筆力で描いた本作を中心に、改めてその面白さに気づいたという「短編小説の魅力」について熱く語ります。丸山氏といえば、本音で語ることの難しい世のしがらみを、正面から見据えてズバリと切る本音トーク。ワイルド且つ風のような自由な気配に満ちる時間をお楽しみください。
(C)坂田栄一郎
〈プロフィール〉
丸山健二(まるやま・けんじ)
1943年、長野県飯山市に生れる。国立仙台電波高等学校卒業後、東京の商社に勤務。66年、『夏の流れ』で文學界新人賞を受賞。同年、芥川賞を受賞し作家活動に入る。六八年に郷里の長野県に移住後、文壇とは一線を画した独自の創作活動を続ける。また、趣味で始めた作庭を自らの手による写真と文で構成した独自の表現世界も展開している。近年の作品に中篇小説『我、涙してうずくまり』、長編小説『深海魚雨太郎の呼び声 上下』、エッセイ『人生なんてくそくらえ』、写文集『草情花伝』、東日本大震災被災地ルポ『首輪をはずすとき』、ツイッターの書籍化『怒れ、ニッポン!』がある。2011年春より、ホームページを開設し、ブログやツイッターも始めた。
開催日時:3月6日(水)18:30~20:00(開場18:00)
開催場所:神田神保町店6階東京堂ホール
参加方法:参加費500円 店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、件名「丸山健二さんイベント参加希望」とお申し出いただき、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問い合わせください。電話03-3291-5181