―戦前にはその学問で軍国主義と戦い、戦後における価値観の崩壊の中では日本人の知と心の再建を担った矢内原忠雄。その生涯・学問・信仰・教育の軌跡を改めて辿る―
11月刊行の新刊『矢内原忠雄』では、戦前・戦後の歴史の奔流のなかで一貫して絶対平和と真の民主主義を訴え続けた言論人であり、東京大学教養学部の初代学部長・戦後2代目の東大総長を歴任した教育者、内村鑑三門下のキリスト教伝道者としての顔も併せ持つ矢内原の姿が描きだされています。
今回、『矢内原忠雄』の編者の東京大学教養学部教授川中子義勝さん、戦後激動期の東京大学を自ら経験されている作家の辻井喬さんのお二人に矢内原について語っていただきます。
■講演者紹介
川中子義勝(かわなご・よしかつ)
1951年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科および教養学部教授。専攻はドイツ文学、キリスト教思想史。矢内原に遡る東大聖書研究会の顧問をつとめる。
辻井喬(つじい・たかし)
1927年生まれ。日本文芸家協会副理事長、日本ペンクラブ理事。主な著書に『父の肖像』(新潮社)、『伝統の想像力』(岩波書店)など。
開催日時 12月11日(日)14:30~(開場14:00)
開催場所 神田神保町店6階
参加方法 参加費500円(要予約)電話または、メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、件名「川中子さん辻井さんイベント希望」・お名前・電話番号・参加人数、をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問合せください。電話 03-3291-5181
当イベントに併せまして東京大学出版会の在庫僅少本を中心として、1~3Fに跨って現在フェアを開催中です。2年間続けてまいりました大学出版会連続フェアもこちらで最後となります。皆様のご来店をお待ちしております。