橋本一径さん+岡田温司さんレクチャー「ジョルジュ・ディディ=ユベルマンをめぐって」開催!!

 

旺盛な執筆活動により「美術史の脱構築」を続けるジョルジュ=ディディ・ユベルマンの仕事において、「写真」が果たす役割は大きい。それはデビュー作の『アウラ・ヒステリカ』(1982年。邦訳1990年)や、比較的最近の『イメージ、それでもなお』(2003年。邦訳2006年)など、直接的に写真を分析の対象とした著作だけにとどまることなく、「写真」はひとつの概念装置として、ディディ=ユベルマンの仕事の全体を貫いていると言える。本レクチャーでは、「型どり(empreinte)」や「弁証法的イメージ」などの、ディディ=ユベルマンを読解する上でのカギとなる概念の解説を通して、「写真」を読み解くための新たな思想を抽出することを試みてみたい。またディディ=ユベルマンの現時点での到達点である、展覧会『アトラス』とその図録を紹介しながら、ヴァールブルクの図像アトラス「ムネモシュネ」との関係や、美術における陳列の問題などについて、美術史家の岡田温司氏とともに、幅広く議論を交わすことができれば幸いである。(橋本一径)

「photographers’ gallery press no.10」刊行記念レクチャー・シリーズ番外特別編として、八面六臂のお仕事ぶりで同誌のディディ=ユベルマン特集を支えていらっしゃる橋本一径さん(『指紋論』で第2回表象文化論学会賞奨励賞を受賞)と、岡田温司さん(京都大学大学院教授)をお迎えし、フランスの哲学者・美術史家ジョルジュ・ディディ=ユベルマンの思想をめぐり、以下の通りレクチャーを開催いたします。橋本さんによる講演の後、岡田さんを交えた討議を予定しております。ふるってご参加ください! 

 
開催日時 11月13日(日)14:00~17:00(開場13:30)
開催場所 東京堂書店神田神保町店6階
参加方法 参加費500円(要予約) 
※電話または、メール(tokyodosyoten@nifty.com)にて件名「橋本さん岡田さんイベント希望」・お名前・電話番号・参加人数をお知らせください。イベント当日と前日は、お電話にてお問い合わせください。東京堂書店TEL03-3291-5181