『活字競馬 馬に関する本 究極のブックガイド』(白夜書房)刊行記念 北上 次郎さん×亀和田 武さんトーク&サイン会開催!

『活字競馬 馬に関する本 究極のブックガイド』(白夜書房)の刊行を記念して著者・北上 次郎さんと作家・亀和田 武さんのトークショーを行います。トークショー終了後にはサイン会も行う予定です。

出演者: 北上 次郎さん、亀和田 武さん

【内容紹介】
 文学、ノンフィクション、ミステリー、SF、馬券本等、あらゆる競馬関連作品を読み尽くした書評家北上次郎のライフワークとも言える一冊。「本物の競馬より面白い」を基準に選ばれた作品を、競馬を盲愛する著者独自の切り口で紹介しています。全288ページというボリュームの中に、意外な傑作、名作が目白押し! あなたが求めていた本にきっと出会えるはずです。
 巻末対談「活字競馬 究極の五冊を決める!」では、作家・高橋源一郎氏をゲストに迎え、それぞれのお薦め五作品について熱く語ってもらっています。

『活字競馬 馬に関する本 究極のブックガイド』(競馬王新書58)
北上 次郎・著
定価:本体 1,400円+税 税込定価 1,470円
ISBN :978-4-86191-951-0 C0276
発売日:3月 1日(金)

<プロフィール>
北上 次郎(きたがみ じろう)
 1946年東京生まれ、明治大学卒。1976年椎名誠と本の雑誌を創刊、2000年12月まで発行人をつとめる(本名の目黒考二で)。競馬週刊誌「ギャロップ」の創刊号から「馬券の真実」を連載(これは藤代三郎名義)。『冒険小説論』(北上次郎名義)で日本推理作家協会評論賞を受賞。

亀和田 武(かめわだ たけし)
 1949年栃木県生まれ、成蹊大学卒。雑誌の編集長、コラムニスト、SF作家、ワイドショーの司会者、コメンテーター、競馬評論家など、様々な顔を持つ。『どうして僕はきょうも競馬場に』(本の雑誌社)で2008年度JRA賞馬事文化賞を受賞。

開催日時:2013年3月21日(木) 19:00~20:30(開場:18:30)
開催場所:神保町・東京堂書店6階東京堂ホール
東京メトロ半蔵門線「神保町駅」/都営新宿線「神保町駅」/都営三田線「神保町駅」いずれもA7出口より徒歩2分
参加方法:参加費800円(要予約 ドリンク付き)
店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、件名「北上次郎さん×亀和田武さんトーク&サイン会参加希望」とお申し出いただき、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問い合わせください。
電話 03-3291-5181
※当日16:30より1階総合カウンターにて受付を行います。参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、店内カフェにて指定のドリンクとお引換えください。尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。(終演後は引き換え頂けません)

池澤夏樹『双頭の船』刊行記念対談 池澤夏樹氏×高橋源一郎氏トークショー開催!

タイトル
それでも希望を

2月27日追記:本イベントはご好評につき受付を終了させていただきました。誠にありがとうございます。

『双頭の船』内容紹介
「この船、どこに行くんですか?」「北の方」
失恋目前のトモヒロが乗り込んだ瀬戸内の小さな双頭のフェリーは、傷ついたすべての人々を乗せて拡大し成長する、不思議な「方舟」だった。船は中古自転車を積み込みながら北へと向かい、被災地の港に停泊する。200人のボランティア、100匹の犬、猫やことり、「ベアマン」、そして亡くなったひとたち。やがて船上に500戸の仮設住宅の建設が始まり、新しい街と新しい家族が誕生する。「方舟」はいったいどこへ向かうのか? 鎮魂と再生への祈りをこめた痛快な長篇小説。

(c)Kengo Tarumi

プロフィール
池澤夏樹
1945年、北海道生まれ。埼玉大学理工学部物理学科中退。88年「スティル・ライフ」で芥川賞を、92年『母なる自然のおっぱい』で読売文学賞を、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎賞を、2000年『花を運ぶ妹』で毎日出版文化賞を、10年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で再び毎日出版部文化賞を受賞。その他の作品に『静かな大地』『きみのためのバラ』『カデナ』『氷山の南』等多数。震災後のエッセイに『春を恨んだりはしない』などがある。

(c)Shinchosha

高橋源一郎
1951年広島県生まれ。81年『さようなら、ギャングたち』でデビュー。88年『優雅で感傷的な日本野球』で三島賞を、2002年『日本文学盛衰史』で伊藤整賞を、2012年『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎賞を受賞。その他の著書に『ニッポンの小説』『恋する原発』等多数。震災後のエッセイに『「あの日」からぼくが考えている「正しさ」について』『非常時のことば 震災の後で』など。内田樹との共著に『どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?』がある。

対談内容
『双頭の船』は、2011年3月以来、十数回にわたって被災地に足を運び、朝日新聞の「終わりと始まり」などで継続的に発言なさってきた池澤さんの、震災後初めての小説です。一方、震災の年、『恋する原発』で話題を巻き起こした高橋源一郎さんは、朝日新聞の論壇時評を担当しながら、昨年『さよならクリストファー・ロビン』を発表。「お子さま携帯」がときどき「けいほう」を鳴らす日々にあって、父と子それぞれが「虚無」と戦うこの小説で、谷崎潤一郎賞を受賞なさいました。
 池澤さんと高橋さんは、震災後の日本のありかたとわたしたちが選んでゆくべき道について、もっとも深く考え、もっとも活発に発言してきた作家だと思います。池澤さんの『双頭の船』を入り口に、お二人が震災後、目の前の現実と書き進めてゆく小説のあいだを、どのように行き来していらしたか。終わりのない原発事故を経験しつつあるわたしたちの行く末をどのように考えるか。率直に語りあっていただきます。

2月27日追記:本イベントはご好評につき受付を終了させていただきました。誠にありがとうございます。

開催日時:3月5日(火)18:30~(開場18:00)
開催場所:神田神保町店6階東京堂ホール
参加方法:参加費500円(要予約)

2月27日追記:本イベントはご好評につき受付を終了させていただきました。誠にありがとうございます。

R・ボラーニョ著『2666』(白水社)を読む――越川芳明さん×小野正嗣さんトーク・セッション開催!!

きっかけは越川芳明氏によるR・ボラーニョ著『野生の探偵たち』(白水社)の書評だった。

 ――『野生の探偵たち』は遺作の『2666』と共に、移民が常態と化し国境がゆらぐ21世紀の現状を扱うこれからの若い日本の作家たちが目指さなければならない作品である。『××××』(※某超ベストセラー小説)などで大衆を煽ってマスターベーションをしている御用学者・批評家たちは、これを読んで世界の水準を知ったほうがいい(「図書新聞」2010年7月31日号掲載を抜粋、一部修正)。

 となれば、まさに名実ともに大著であり、ボラーニョの遺作でもある『2666』が刊行された今、その「世界水準」を存分に語っていただこうではないか。
 対談のお相手はクレオール文学の研究者として、また、作家としても大活躍の小野正嗣氏。小野氏の広い視野、世界の文学へと開かれた回路は、『2666』をどう受け止め、咀嚼したのだろうか。世界の文学は今……、いや、文学は世界だ。

 ここ10年に刊行されたメガノベルの中で、ボラーニョの『2666』は、ダントツに素晴らしい。放浪のボヘミアンたちを書いた『野生の探偵たち』(白水社)も食事をとる時間を忘れるほど没入したが、この作品にもやられた。原書はスペイン語で書かれ、一応「ラテンアメリカ文学」というジャンルに振り分けられるだろうが、そんなジャンル分けなど吹っ飛んでしまうくらいに、そのテーマの世界性/普遍性によって、はたまた数多くの風変わりな出来事や登場人物たちをめぐるマニアックな描写の執拗な積み重ねによって、読み手をぐいぐい引きつける。きたるべき数十年間、「世界文学」の極北として君臨するはずだ。(越川芳明)

 チリに生まれ、青年期に母国の軍事クーデターに遭遇、メキシコ、フランス、スペインを渡り歩き、50歳で死んだボラーニョの遺作『2666』は、星の明滅のような含み笑いで我々をくすぐりつつも、最後には砂塵と淡い悲しみでかすむ広大な暮景のなかに置き去りにする。この茫漠たる荒野の真ん中に屹立(あるいは陥没)するアルティンボルディという謎のドイツ人作家を中心に、死をにじませた言葉が、無数の挿話を発生させ次々と脱線を繰り返しながら増殖していく。心打たれる詩情と練り上げられた思弁が、それを相殺する俗悪さと陳腐さとまぐわいながら、小説をますます異形の怪物にする。美しいが随所に悲惨な戦争の記憶を抱えたヨーロッパの懐かしい風景と、グローバル化の縮図である殺伐としたボーダー地帯の暴力と貧困の日常に、すなわち悲しみとしての世界に、巨大な砂漠の真ん中でひとり対峙する突然変異。これと交わらない手はない。(小野正嗣)

<プロフィール紹介>

越川芳明(こしかわ・よしあき)氏=1952年千葉県生まれ。明治大学教授(アメリカ文学)。著書に『ギターを抱いた渡り鳥 チカーノ詩礼賛』、『トウガラシのちいさな旅』など。訳書に、J・ハスケル『僕はジャクソン・ポロックじゃない。』、S・エリクソン『エクスタシーの湖』、R・クーヴァー『ジェラルドのパーティ』ほか多数。

小野正嗣(おの・まさつぐ)氏=1970年大分県生まれ。作家、明治学院大学文学部専任講師(フランス語圏文学)。2001年「水に埋もれる墓」で朝日新人文学賞、2002年「にぎやかな湾に背負われた船」で三島由紀夫賞を受賞。著書に『マイクロバス』、『夜よりも大きい』、『獅子渡り鼻』など。共訳書にV.S.ナイポール『ミゲル・ストリート』、アミタヴ・ゴーシュ『ガラスの宮殿』など。

開催日時:2月28日(木)18:30~20:30(開場18:00)
開催場所:神田神保町店6階東京堂ホール
参加方法:参加費800円(要予約 ドリンク付き)店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、件名「越川さん小野さんイベント参加希望」とお申し出いただき、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問い合わせください。
電話 03-3291-5181
※当日16:30より1階総合カウンターにて受付を行います。参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、店内カフェにて指定のドリンクとお引換えください。尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。(終演後は引き換え頂けません)

港の人プレゼンツ 日本語学者 今野真二教授 選書フェア
「日本語と書物の深層へ」スタートです!

古都鎌倉にて日本語学、教育学、社会福祉等の学術図書、詩集、小説、人文書、芸術書など、一冊一冊丹精込めて本作りをなさっている出版社「港の人」。

以前当店で全点フェアという形でその美しい書物の数々を我々に披露頂きましたが、今回は日本語学関係の新企画です。
題して、「港の人プレゼンツ 日本語学者 今野真二教授 選書フェア 日本語と書物の深層へ」。

「港の人」から計3冊本をお出しになっている清泉女子大学文学部教授 今野真二(こんの しんじ)さんは、「どの時代・どの年代に・どのような形でその本が刊行されたか」という書肆情報をもとに日本語を考察する「文献日本語学」を提案、実践されています。

文献・書物に埋め込まれたある社会の膨大な情報を精緻に分析し、その中に潜む日本語のメカニズムや歴史を捉える「文献日本語学」は言語学以外の様々な領域を射程に入れたスリリングな学問であり、今回のフェアでは今野教授が研究の途上でその発想にヒントを得た書物達がお目見えします。これを機会に、私達の使っている「日本語」ということばと、書物について改めて考えてみませんか?

尚、今回のフェアに合わせて「港の人」に今野教授選書コメント付きリーフレットを作成頂きました。こちらもとっても素敵な作りになっております。ご覧になりたい方は是非当店3Fまでお越し下さいませ。

日本語と書物、さらなる深みへ誘われんことを

3Fフェア担当より

トークイベント決定!
今野真二教授トークイベント「明治の日本語を探検する」
文豪夏目漱石はどんな日本語を使っていたの?

ボール表紙本に書かれた日本語はユニークでびっくり!

『こころ』や『道草』が掲載された新聞紙面が貼られた当時のスクラップブックを見ながら、漱石の日本語を知る。

さらに明治に出現したボール表紙本のページをめくってみる。

今野真二教授に連れられて、明治の豊かな日本語の世界を探検する。

開催日時:3月9日(土)16:00~17:30(開場15:30)

開催場所:東京堂書店神田神保町店6階東京堂ホール

定員:80名

参加方法:参加費800円(ドリンク付き 要予約)

店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、件名「今野さんトークイベント参加希望」とお申し出いただき、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問い合わせください。

電話:03-3291-5181